親子のほどよい距離その2

【第12号】 親子のほどよい距離その2

本人は自分の中に触れられたくない部分を抱えていると
前回お伝えしました。

自分の将来への不安
人と接することへの怖さ
自信のなさ など

そこに踏み込まれそうになると
とたんに強い反発や無視といった態度になることがあります。

家族との接触を避けたり、無視したり
部屋に閉じこもったりといった行動は
自分を守ろうという気持ちの表れなのかもしれません。

家族との接触を避けられると
よけいに本人の行動が気になって
あれやこれやと詮索したくなってしまいますが
そんな時は少し距離を置いてみるのもひとつだと思います。

ただ、距離を置くというのと
距離が離れすぎてしまうのとは違います。

いろいろ言っても無視する
何かさせようとしても無反応
そんなことを繰り返していくと
「なにをやっても駄目だ」「放っておくほうがいい」と
家族があきらめの気持ちになってしまうことがあります。

本人にとってはつらい働きかけだったので
無視や無反応という自己防衛をしていたのかもしれません。

家族と本人との間にできた距離は
一見波風の立たない状況のように見えます。

しかし、何も考えたくない ⇔ 何もしないという
悪循環につながりかねません。

本人に対して何もしないのではなく
日常的な関わりを大切にしながら
あいさつやちょっとした声かけをする。

踏み込まれたくない部分までは踏み込まず
話したくなったら話を聞くよと関心は示す。

近すぎず、離れすぎずという適度な距離間は
試行錯誤する中でしか、測りにくいものかもしれません。

常に関心は持ち続け、あきらめず
声かけを続けていただきたいと思います。