本人が気持ちを話してくれるには、何が必要?

【第6号】本人が気持ちを話してくれるには、何が必要?

ひきこもり状態になって、本人との会話が少なくなっている時は
特別なことを話そうとするよりも
本人との日常的なあいさつやたあいない会話を
大切にしてもらいたいということをお伝えしてきました。

 

本人は「自分なんて駄目な人間だ」
「どうしたら一歩踏み出せるかわからない」といった気持ちを
抱えていることが多いので、
家族が「早く働きなさい」「ちゃんとしなさい」と言ったとしても
自分の苦しみを理解してもらえないと
受けとめがちです。

 

家の中が安心できる場所であることは
本人が力を取り戻していくために、とても大切なんです。

 

親子といっても別々の人間なので
家族の思いと本人の思いは同じではありません。

 

家族の価値観を本人に押しつける形になると
理解してもらえないという思いを
強くしてしまうことになります。

 

自分の価値観を変えることは難しいですが、
「そういう風に考えるのは間違ってる」
「自分はこうやって乗り切ってきたんだから、あんたもできる」
といったことを言いたいのをグッと我慢して
本人の気持ちを聞いてもらいたいです。

日常の会話の中で本人から
ふと、「このままじゃいけないと思っている」とか
「あの時の体験はつらかった」といった思いが
言葉に出てくることがあります。

そういった時は
「そういう風に思ってたの。言ってくれてやっと分かったよ」
「苦しい思いをしてたんだね」
「自分達にもできることがあったら言ってほしい」
そんな風に返してもらいたいなと思います。

 

ここぞとばかりに
「そう思うなら○○した方がいい」と言うよりも
ずっと分ってもらえたという安心感につながっていきます。

家の中を安心できる場所にしていくために
ちょっとしたことですが、気を付けてみませんか。